九州西門教室のブログ記事
2016 02/04 13:58
西門のブログにようこそ！！ 九州西門教室の公式ブログです。リアル小説『外島アツシの挑戦』 連載中！！（ココをクリック）大学の文学部を卒業したものの、就職活動に失敗した挫折感から立ち直れない２３歳の外島アツシ。アツシは、どうやって、どんな挑戦へと立ち上がってゆくのか…。俳句のページ（西門教室の句会）１月の句会 お題「モチ」 （投句は１月３...
2016 02/04 13:42
夢の中で歯を喰い締めていた疲労感を、アゴや奥歯の辺りにまだ感じながら、アツシは力の入らない手つきで布団を畳んで押し入れに片づけた。足元に、携帯電話が転がっている。無駄だとは思いつつも、二つ折り形のケータイを開いてみる。新着メールなし。わかりきっている結果ではあるが、一応このように確認したうえ落胆するのが、目覚めた時の通過儀礼のようになっ...
2016 01/30 23:16
アツシはまだ、布団の中から起き上がれずにいた。「起き上がろう」という気力が、少しも湧いてこないのだ。お腹も空いてない。朝御飯を食べたいとも思わない。トイレに行きたくもない。体を動かしたくもない。 （オレは、生き物としての本能が根本的に欠如しているのかな…）ぼうっとした頭で、そんなことを考える。 「つつ、ぴー。つつ、ぴー。つつ、ぴー」窓の...
2016 01/23 22:33
西門のブログにようこそ！！ 九州西門教室の公式ブログです。リアル小説『外島アツシの挑戦』 連載中！！（ココをクリック）大学の文学部を卒業したものの、就職活動に失敗した挫折感から立ち直れない２３歳の外島アツシ。アツシは、どうやって、どんな挑戦へと立ち上がってゆくのか…。俳句のページ（西門教室の句会）１月の句会 お題「モチ」 投句を募集中！...
2016 01/23 20:40
その後、志望動機だの何だのを儀礼的に一通り尋ねられて、この不愉快なる面接は終了した。「じゃ、採用になるかどうかは、１週間以内に郵便で通知しますから。 なお、不採用になっても、その理由についてはお答えできませんのでね。うちの社内規則で、そのように決まってますから。 それでは、どうぞお帰りください」 アツシは、（はぁ…やっと終わった）と思い...
2016 01/19 12:44
【西門教室の句会 １月】～サラリーマン川柳のように楽しく、山頭火のように自由に～ さあ、今年最初の「句会」です！今月のお題は…「モチ」です！！
2016 01/19 00:42
狭くて古びた会議室に、息苦しい時間が流れている。アツシは、奥歯を喰い締めている。緊張。いらだち。そして、やりきれない悔しさ。それらが、不自然な力みとなって、無意識に奥歯を喰い締めているのだった。その疲労感を歯やアゴに意識するのは、後からのことだが。 （クソッ）アツシはムカムカしながら、面接官をにらみつけた。こういう場合、憤慨が表情や態度...
2016 01/08 18:00
「ほかじま あつし君かね？」その日、アツシに応対した中年の面接官は、メガネをおでこの辺りに持ち上げ、目を細めながら履歴書を眺めていた。 「あっ、あっ、いえ、その〜… そとじま、といいます」「そとしま？」「あっ、いえ、そと『じ』ま、です」「ふん」 緊張して口をもごもごさせながら、たどたどしく答えるアツシの顔を、面接官はジロッと見ている。...
2016 01/07 05:35
「ひょわああっ！」 …自分の声で、目が覚めた。 カーテンの隙間から、日差しが差し込んでいる。「カァア、カァア」と、この辺りでよく鳴いているカラスの、いつもの声が外から聞こえる。奥歯や歯グキに、異様な疲労感。アゴの辺りも、骨が疲労していて、筋肉痛も。生のニンジンでも十本ばかり食べたのか、と思うほどの、口とアゴの疲れだ。寝ているあいだ、よ...
2016 01/01 12:05
序 〜 words of wisdom 〜 ああここにおれの進むべき道があった！ ようやく掘り当てた！こういう感投詞を心の底から叫び出される時、あなたがたは始めて心を安んずる事が出来るのでしょう。容易に打ち壊されない自信が、その叫び声とともにむくむく首をもたげて来るのではありませんか。 夏目漱石『私の個人主義』（１９１４年）より。
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